「本当に恐ろしかった。特に爆発が起こったときは、巨大な爆発音が響き、驚愕のあまり声を出すこともできなかった。映像からだと、あの爆発音の衝撃がどれほどのものだったのかを知ることはできない」とグアノさんは隕石落下の瞬間を鮮明に話してくれた。ロシアでは自動車に「ドライブレコーダー」、つまり車載カメラを設置するのが一般的であるため、隕石落下の様子が記録されている。
爆発音がとどろき、チェリャビンスク州の中心街に建つ建物の窓ガラスは全て割れ、マンションの中でも巨大な衝撃波を感じた。19階に住む住民は、強い衝撃を感じたと話し、中には戦争が始まったのではないかと思った人もいたという。
隕石が残した跡は数百キロ離れた場所からも確認することができる。チェリャビンスク州から200キロ離れたエカテリンブルク市に住むヴィクトル・プロコフィエフさんは、車で会社に向う途中だった。「隕石落下の閃光はまるで車のヘッドライトのように、真正面から目に刺さり、眩しくて何も見えず、失明したような感覚に襲われた」とヴィクトルさんは話す。
現地に住む住民によると、爆発後、携帯もネットも通じなくなったという。隕石の落下により、建物の窓ガラスは砕け、修理が必要な住宅及び工場の面積は2500平方メートルに達した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月16日