鐘院士は「この深刻な環境の現状をいかに改善するべきか」という問題について、「私は中国がやるすべてのことに対して、常に自信を持っている。私は1979年に英国で留学し、1981年に帰国したが、あの頃のロンドンには青空が広がっていた。よく知られている通り、ロンドンはかつて有名な濃霧の都市であったが、私は留学当時にそのような痕跡を目にすることはなかった。英国では1952年に有毒ガスが発生し、5日間で4000人余りが死亡し、大きな衝撃を与えた。これはスモッグであり、高濃度の二酸化硫黄を含んでいた。英国では1956年に大気浄化法が誕生した。彼らはさまざまな取り組みを行い、80年代以降には大気品質が大きく改善された。中国の場合は、これほど長い期間を必要としないだろう。中国が何かをやる場合、各部門が協力すれば、政府から企業に至るまで、そして国民から関連部門に至るまで、全員で共に努力できるからだ。広州アジア大会は2004年より真剣に大気汚染防止に取り組み、脱硫黄・硝酸化など、環境改善を着実に進めた。その結果、2010年には大きな改善が見られた。スモッグが最も頻発した年は2004年で、年間144日に達したが、その後は減少を続け、2010年には70数日のみになり、2011年と2012年は60−70日の間となった。これは環境改善の取り組みの効果を示すものだ。この経験によると、北京ならば10年間ではっきり目にできる、感じることのできる改善が実現できる。私は中国が英国の2−3倍の時間で、大気汚染を改善できると信じている」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月14日