中国国務院(政府)が10日の全国人民代表大会(国会=全人代)で提案した政府機構改革案が、鉄道部(鉄道省)の解体を打ち出したため、北京市西城区復興路の南側にある鉄道部の門には、多くの市民や観光客、鉄道関係の職員らが、記念写真を取るために続々と訪れている。広州日報が報じた。
鉄道部の近くに住むという年配の男性・楊さんは、「カメラで記録しておきたい。今は歴史的に意義のある瞬間だから」と語り、11日午後2時ごろからカメラで同省を撮影していた。「鉄道部に属する鉄道四局で30年間働いた。もう退職したが、2日前に、鉄道部が解体されると聞いて、写真を取りに来た。長年仕事をしていたから、思い入れがある。もしかしたら数日後にこの看板も下ろされるかもしらない。そうなると写真を撮りたいと思っても撮れなくなる」。楊さんは目を赤くしながら語っていた。