北京で3年後、蛇口ひねれば淡水化処理された海水が飲める

北京で3年後、蛇口ひねれば淡水化処理された海水が飲める。

タグ: 淡水化処理,水道料金

発信時間: 2013-03-19 09:10:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

北京の人々は早ければ3年後には、渤海の海水を淡水化処理した真水を飲むことができる。北京日報の報道によると、水処理事業を手がける「北控水務集団」の担当者は先般、「既に大型の海水淡水化プロジェクトのコア技術を掌握している。3年後、河北省唐山市内の曹妃甸の海水淡水化プロジェクトの1日当たりの生産量は100万トンに達し、270キロの給水管を通して、淡水化処理され、水道水の品質基準を満たした渤海の海水が北京市に送り込まれる」と話した。

北控水務集団によると、曹妃甸を淡水化プロジェクトの拠点に選んだのは、地理的に優勢な位置にあるためで、海流の影響により、曹妃甸周辺には清潔な海域があり、渤海湾の他の海域よりも大幅に水質が優れている。その上、当該プロジェクトで使用する海水はいずれも水深15メートルから採取している。「海水の水質は保証できる。淡水化処理された海水はヨーロッパ諸国の水道水同様、蛇口をひねれば直接飲めるほどクリーンである」と担当者は話している。

生活用水の水道料金には影響せず

現在、北京市の生活用水の水道料金は1トン当たり4元だが、淡水化処理された海水は特殊な生産工程を経て、遠くから北京市に引き込まれる。生活用水の料金は値上がりしないのだろうか。この疑問に対し、北控水務集団は一連のデータを提示している。淡水化処理された海水の出荷時の価格は1トン当たり4.5元、輸送コストは1トン当たり2.5-3.5元で、北京に引き込まれた後の料金は1トン当たり7-8元になる。

「この料金は現在の水道料金よりも高いように見えるが、中国の水利プロジェクトは公益事業であり、貯水タンクや給水管などの建設に必要な経費はほぼ財政で負担しているため、水の価値に比べて料金が安い。仮に都市への水の引き入れ事業における土地、投資、運営、管理などの費用や欠損まで含めて見積もった場合、淡水化処理した海水のコストは通常の水道水よりも低くなる」と担当者は説明する。政府は一貫して水道料金の価格支持政策を行ってきており、北京市に引き込まれる淡水化処理後の海水は、一部の水源の代替や補充に使用されるのみで、市民の水道料金に影響を及ぼすことはない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月19日

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