もし、女子学生は化粧をし優雅な姿で登校するために、1時間目の授業は受けなくても良いというなら、男子学生も、スキンケアをしたり、筋トレをしたり、服を選んだり、鼻毛の手入れをしたりするための時間が必要で、同じように1時間目の授業を受けなくても良いようにする必要があるのではないだろうか。女子学生が美しい姿で登校すると、「男子学生は感動と励みを得、奮闘する力が出てくる」というなら、同様のことを男性側がすれば、女性にもそのような作用をもたらすことができるのではないだろうか。イケメンの魅力に関しては、最近中国を訪問して熱烈な声援を受けた英サッカー界のスーパーヒーロー・デイビッド・ベッカム選手を見れば一目瞭然だ。
率直に言うなら、大学の教授にはもっと気をかけるべきことがあるのではないだろうか。どの教科を教えていようと、女子大生に身繕いに気を使うよう勧めることに頭をひねるよりも、もっと大切なことがあるのではないだろうか。現在、中国の大学教育は度々非難の的となっている。それは、早朝の1時間目の授業の内容が難しすぎるがゆえに、学生が寝起きのままのような姿で授業に出なければならないほど疲れているからというわけではなく、学生が専門知識を教授に教えられるだけで、人間としての基本的な道徳教育が欠如していたり、専門知識でさえままならない状態が見られたりするからだ。このような状態に、大学生は卒業後、職業学校に通い、勉強し直すというニュースを良く耳にする。
中国でも「1日の計は朝にあり」と古くから言う。1時間目の授業は、最も頭がさえ、精力に満ちている時間帯で、専門的な授業でなくとも、心を養うために読書をしたり、社会問題を研究して、独立する精神を培ったりするのに最適な時間であるはずだ。男子学生であれ、女子学生であれ、最も美しい自分を他の人に見せたいのであれば、その分早起きすればすむことだ。美貌と朝寝坊の共存は不可能。何かを得るにはそれなりの犠牲が必要なのだ。男子学生、女子学生、いずれにしても社会に出る前にまず、自分の時間管理を学ぶことから始めてみてはどうか。
「人民網日本語版」2013年3月26日