中国では、4月4日は「清明節」(日本のお盆に相当)に当たり、4-6日まで3連休となる。連休期間中、北京市は7人乗り以下の乗用車を対象に、有料道路の無料開放を実施する。高速道路を管理する北京市首都公路発展集団のが28日明らかにしたところによると、同じく無料開放となった春節と同様、対象車両は通行券を取る必要はなく、そのまま料金所を通過できる。利用客がスムーズに高速道路に進入できるよう、各高速道路の料金所はレーンの3分の2を開放するという。北京晨報が報じた。
■混雑する時間帯は料金所100%開放
同社によると、無料開放は4月4日午前0時に始まり、6日の24時に終了する。車両が有料道路の出口を出た時間が基準となる。車両のスムーズな通行を保つため、各料金所は混雑する時間帯には100%開放し、対象外の車両に対しては、係員が指定の場所で料金を徴収する。
無料通行の対象となる車両と対象外の車両は別々のレーンを通ることになり、条件が整っている料金所では、通常のレーンの3分の2が無料車両の通行に開放される。北京と香港・澳門(マカオ)を結ぶ京港澳高速の杜家坎料金所を例にすると、春節期間中と同じく、北京を出るレーン9本は、ETCレーン3本、無料レーン4本、有料レーン2本となる。
無料通行対象の車両が誤って有料レーンに入った場合も、通行所は発行せずにそのまま通過させ、効率を上げる。
■悪天候の場合は封鎖
同連休期間中、大雨や霧、強風などの悪天候に見舞われた場合、封鎖の対策が講じられる可能性もある。同社は、道路情報掲示板や交通ニュースなどで情報をリアルタイムに発信し、車両が合理的にほかの道を通行できるようにするとしている。もし、封鎖が長時間続く場合は、Uターン防止柵を撤去したり、近くの出口で分流させたりして、道路上に残る車を外へ誘導する。
また、渋滞が発生しやすい区間には、誘導設備や人員を配置するほか、大渋滞が生じた場合には、交通管理局と協力し、進入制限や渋滞に巻き込まれた車両が最も近い出口から出ることができるよう誘導する。必要であれば、Uターン防止柵を撤去し、車両が対向車線に入って、最も近い出口から出ることができるようにする。
同連休期間中、京藏高速(北京-西蔵<チベット>)、京承高速(北京-河北省)、京開高速(北京-河南省)、京港澳高速、京平高速(北京-平谷区)では混雑が予想され、同社は重点ポイントを定めて、誘導措置を講じ、迂回ルートを設定している。
「人民網日本語版」2013年4月1日