中国全土で大気汚染が原因の煙霧が発生した日数は今年の3月、例年より1.1日多い、平均3.3日だったことが、中国気象局が開催した記者会見で明らかになった。同数字は1961年以来最も多い数字だ。人民日報が報じた。
同月に煙霧が発生した主な地域は、中国中東部で、ほとんどが3日以上だった。うち華北中東部や西南部、黄淮(黄河以南、淮河以北の間)東南部、西部、江淮(長江、淮河の間)、湖北省武漢市江漢区全域、長江以南全域、華南中東部の一部の地域、重慶西南部、四川東部、雲南省南部などは5-15日で、江蘇省は15日を超えた。例年と比べると、上記のほとんどの地域が2-8日多く、江蘇省や浙江省中部、四川省東南部などではほとんどが8-10日も多かった。局地的には10日以上多かった地域もある。
3月に煙霧の発生が多くなった主な原因は、中国のほとんどの地域が、高気圧の影響で、大気の流れや成層状態が安定していたほか、寒気の勢力が弱かったことで、煙霧が消散する条件に乏しかったことだ。このような気象条件下では、煙霧が継続的に発生しやすい。
記者会見では、中国の南方地域では同月、雷雨や暴雨など極端な天気が度々発生し、その平均日数が5日と、ここ15年で最も多かったことも明らかになった。同気象台は、3-12日の10日間、長江以南や華南、貴州省などで、雨が多くなると予測している。一方、北京の気温は例年よりも低く、春の到来の基準とされる5日連続気温10度以上は、4月の中旬にまでずれ込む見込み。例年は平均で4月1日に春が到来する。
同局応急減災・公共サービス司の司長を務める陳振林・報道官は「4月、中国の気温は起伏が激しく、昼と夜の温度差が大きくなるだろう。そのため、風邪をひくなど、体調を崩しやすいほか、脳血管疾患・心疾患を患う患者は発病しやすい。特に早朝や夜間には暖かい服装を心がけるように」と注意を呼び掛けた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月3日