台湾仏光山の開山宗長である星雲大師は6日、博鰲(ボアオ)フォーラムに出席した際の演説で「チャイナドリーム(中国の夢)」の方向性について語り、人民を幸福にし、平安と喜びをもたらし、社会的な公平と正義をもたらし、貧富の差を縮め、一人ひとりに充分な食事と衣服を与え、幸福に成長させることだと指摘した。人民網が伝えた。
87歳になる星雲大師は6日、正体に応じて博鰲フォーラムに出席し、「誠実さの力」というテーマで鳳凰衛星テレビの劉長楽董事局主席と対話を行った。数百人にのぼる参加者やメディアが聴講し、星雲大師の言葉は聴衆に笑顔をもたらした。
星雲大師は多くの仏教の説話を引用し、また中国の漢字の成り立ちにまつわる興味深い話をした。星雲大師によると、「誠」という字は言葉に信用があるという意味で、また誠実とは自分に対して要求するもので、他人に要求するものではない。また誠実さを持つことでその人は価値を持つことになる。誠実さを持たない人には価値はない。慈悲の心を保つのも難しくはなく、重要なのは思いやりを持つことだと語った。
「チャイナドリーム」をどのように実現するかという問いかけに対して星雲大師は次のように答えた。人民を幸福にし、平安と喜びをもたらし、社会的な公平と正義をもたらし、貧富の差を縮め、貧困などの苦しみを受けている人を時間をかけても抜け出させ、一人ひとりの中国人が充分な食事と衣服を持つことができ、幸福に成長できること、これこそがチャイナドリームだと語った。
「人民網日本語版」2013年4月8日