素手で日本兵を裂く?抗日ドラマ、ここまでしていい?

素手で日本兵を裂く?抗日ドラマ、ここまでしていい?。

タグ: 全裸の女性,日本兵,抗日ドラマ,荒唐無稽

発信時間: 2013-04-11 16:48:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

先般、想像を絶するようなシーンに批判が集中した。その問題となっているシーンは、抗日部隊の女性の英雄が強姦された後、突然爆発が起き、女性が空まで飛び上がったかと思うと、ものの数十秒で30人近くの傀儡軍(日本軍に加担した中国人軍隊)を射殺したのである。

これらのドラマを見ると、泣いてよいやら笑ってよいやら分からなくなる。抗日ドラマでこのような常軌を逸した衝撃的な場面や、信じられないようなシーンがあった場合、多くの人は脚本家や監督に問題があると思うだろう。しかし、いくつかのドラマを比較すると、どれも五十歩百歩で、ただどちらがより衝撃的かといった差しかなかったなら、問題は一体どこにあるのだろうか。解説員の李千帆氏は「抗日ドラマでは、エンターテイメント性を追求するあまり、歴史事実や当時の真実は既に影も形もなくなってしまっている。これは決して愛国主義者のすることではなく、実に愚かな行為である。このような過剰演出が氾濫し、ますます幼稚化する傾向は、青少年に大きな悪影響を及ぼすため、視聴率を稼ぎたいがためのテレビ局やスポンサーの好き勝手なやり方を許してはいけない」と指摘した。

中国の主要チャンネルのゴールデンタイムに放送されているテレビドラマ200作品のうち、抗日戦争や戦時中のスパイ工作に関するドラマは70作品以上あり、日本兵を攻撃するシーンが溢れている。

また、このようなデータもある。2013年1月30日から3月2日の17日間、北京の横店映画館の上映作品の中で殺された日本兵の数は1万846人に上るという。こうも簡単に日本兵を殺すことができるのなら、我々が抗日戦争に費やした8年間の苦しみは一体なんだったのだろうか。

中央戯劇学院映画科の副教授は「芸術は生活から生まれ、生活を超越するものでなかればならない」と言う。では、抗日ドラマもこの真理に当てはまるのか。抗日ドラマの内容にはある程度の限度が必要ではないだろうか。ゲリラ部隊の乗った車が空を飛んだり、素手で日本兵を真っ二つに裂いたり、矢で銃弾を打ち落としたりするような行き過ぎたファンタジックな演出は、荒唐無稽であり、もてはやされるべきものではないと考える。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月11日

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