29日夜に湖南省の視察を終えた温家宝総理は、直ちに空路、深夜に広州に到着。30日朝から雨の中、広東省の春節特別輸送体制と市場供給の状況を視察した。

  温総理は午前8時15分、広東省の黄華華・省長らを伴って広州駅に赴き、大勢の乗客を見舞った。駅前広場の仮設テントの下には、足止めされた大勢の乗客が集まった。気温は低いにも関わらず、総理を側近く囲んだ乗客は、ぽかぽかとした暖かい心を感じたのであった。

  温総理は拡声器を手に「みなさんをお見舞いするために来ました。大変でしたね。このところ南部は数十年来の雪害に見舞われ、送電線が寸断されて鉄道が運休、春節の特別ダイヤの時期とも重なり、非常に多くの乗客が足止めされています。みなさんの帰省したい気持ちを、わたしはよくわかっています。私たちは現在、電力網と道路網の復旧に全力で取り組み、みなさんが早く家族と団欒できるよう努力しているところです」と語りかけた。

  温総理は続いて南方電網公司で電力供給状況を視察。さらに市内の市場に足を運び、肉や野菜の販売価格を確認した。 

  写真（１）：駅前広場の仮設テントで、足止めされた乗客を見舞う温総理

  写真（２）：市内の市場を視察する温総理

  「人民網日本語版」2008年1月31日