日本語から「支那」が消えたのはいつか

日本語から「支那」が消えたのはいつか。 一部の演出家たちはあの特定の時代の背景や知識に乏しく、劇中では日本の侵略者が中国という言い方をよくしている。しかし日本が中国を侵略していた当時の呼称は、軽蔑の意味を含んだ「支那」だった…

タグ: 支那 中国 日本人  満州 軽蔑 呼び方

発信時間: 2010-06-08 13:32:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

この数年の国内の映画やドラマは、抗日戦争に関するテーマに重点を置いているが、一部の演出家たちはあの特定の時代の背景や知識に乏しく、劇中では日本の侵略者が中国という言い方をよくしている。しかし日本が中国を侵略していた当時の呼称は、軽蔑の意味を含んだ「支那」だった。

今頃になってこの「支那」という言葉に触れるのは、中日両国の多くの人がこの言葉をよく知らないためだ。20世紀前半には気概のある中華の男女は、この強烈な国辱の烙印が押された呼称を耳障りに感じて嘆いた。戦前から戦中の日本の出版物では、「支那駐屯軍」「支那派遣軍」「日支関係」「北支治安線」などの言葉が並び、中国という呼称は用いられていない。日本が旧満州を統治していた時に現地の人たちに許されていたのは、「満州人」という呼び方だけだった。

中国が第二次世界大戦の勝利国になってからは、日本の出版物で「支那」という言葉は使用禁止になる。呼び名の変化は中国の国際地位の変化を反映し、敗戦後に日本は、「重慶政権」や「支那軍」といった呼び方を「中国政府」や「中国軍隊」に変えた。戦後、東京駐在の軍事代表団が東京に到着した時、あるメディアが「支那」という言葉を使ったため、すぐに戦勝国として同盟国の占領軍に禁止を求めると、米国占領当局は日本政府に命令を出している。

1946年6月6日に日本の外務省が各報道機関や出版機関に対して出した、「支那」の呼称を避ける事柄に関する通知は以下のようだった。「以前によく中華民国の国名として使っていた『支那』という言葉は、今日から中国などという呼び名に改めなければならない。中華民国では『支那』という言葉は極度に嫌われている。戦後、あちらの国の何度にも及ぶ正式や略式による使用停止の要求を考慮し、今後はその原因を詳しく尋ねることなく、一律にこの国が憎悪する名称を使ってはならない」

この通知は、仕方がないといった語調ながら、中国人にとって非常に屈辱的なこの名詞は、さすがに日本の公開出版物から消えることになる。しかし日常的に言い慣れていた「支那」は依然として使われ続けた。

日本語の話し言葉から「支那」が消えたのは、新中国成立後に米国に抗して朝鮮を援助して勝利を勝ち取ってからのことだ。中国が朝鮮に兵を出し、米国世論が米陸軍史上最大の惨敗と驚いて叫んだ時、一般的に戦後、米国を極端に崇拝していた日本人は非常に驚いた。

自国の歴史を知らず、かつて見下げていた長い歴史を持つ中国に対して再び敬服の気持ちを抱くようになった日本人は、確かに中国という言葉を口にするようになる。その後、戦後に生まれ育った日本人のほとんどは、辞書を引かなければ中国のことを「支那」と言っていたことを知らないまでになった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月8日

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。

一覧同コラムの最新記事