ジニ係数は、イタリアの統計学者コッラド・ジニ氏が1922年にローレンツ曲線に基づき考案した、社会における所得分配の不平等さを測る指標である。ジニ係数0は所得分配が完全に平等な状態を指し、1は完全に不平等な状態を指す。0から1までで、数値が小さいほど所得の格差が小さく、数値が大きいほど格差が大きいことになる。
0.4はジニ係数の警戒ラインとされており、0.4を超えている場合、富がごく少数のグループに集中していることを意味する。0.2以下の場合は所得がほぼ平等、0.2-0.3は比較的平等、0.3-0.4は比較的合理的、0.4-0.5は格差がやや大きい、0.5以上は不平等を示す。
米国では、所得がもっとも多い2大グループの所得が中下級階層の60%の人口の所得総和を超えている。しかし、米国の労働収入の多くが中産階級に流れるため、所得格差の拡大は多くの発展途上国ほど著しくない。