北京市の劉敬民・副市長(北京五輪組織委員会副主席)は6日、北京で行われた「第11回北京・香港経済提携懇談会」の北京五輪準備状況説明会に出席し、開閉幕式プランの進行状況や準備作業の進展状況などについて説明した。中国新聞社が伝えた。発言の要旨は以下の通り。 北京五輪大会の開閉幕式は「一つの世界、一つの夢」の精神を体現し、「文明」と「調和」という2つの大きなテーマを強調、中華文明の発展と世界文明との融合を表現するものとなる。オリジナリティあふれる演出プランと技術・制作・実施に関するプランは、すでに設計を完了、制作・実施・練習の段階に入っている。 北京五輪大会の準備作業は順調かつ着実に進められている。大会で使われる37競技場のうち27カ所はすでに竣工した。残りの10カ所も基本的な工事を終え、内装など仕上げの段階に入っており、来年2月には全て使用可能となる予定だ。 五輪大会の競技運営試験となるプレ大会開催も順調。年末までに開催予定の26大会のうち、19大会はすでに終了した。大気汚染緩和と交通規制のために行われたナンバー別車両規制では一日130万台の規制に成功、予想以上の成果をあげた。 五輪チケット販売では、申し込み殺到によりウェブシステムが麻痺するトラブルがあった。人々の五輪に向けた思いが、予想をはるかに上回ったことが原因だ。12月には抽選予約方式を採用して販売を再開、同様のトラブルが起こらないよう調整していく。 大会で使われる聖火台は設計建設中。聖火ランナーの候補リストもすでに作成され審査の段階に入っている。最年少14歳から最年長77歳まで幅広い候補者の中から厳密な審査が行われている。世界最高峰の珠穆朗瑪(チョモランマ)に運ばれるトーチは、低温や酸素不足の厳しい自然条件を克服するため、宇宙開発部門が動員され制作にあたっている。 「人民網日本語版」2007年11月7日 |