北京市環保局の杜少中・副局長は24日、「北京市は1998年から累計で1200億元以上を投じ、環境改善を推し進めてきた」と述べている。北京市の五輪誘致時に承諾した空気質関連の3つの約束は、2007年にはすでに2つが実現し、最後の1つにおける4種類の排ガス指標は今のところすでに3種類が基準をクリアしている。粒子状物質の基準が未だクリアできていないのみとなった。
杜・副局長は、粒子状物質の排出を更に抑えるために、北京市は、更に詳細な大気質保障方案を制定した。その中には以下のものが含まれている。
★ 6月末までに、北京市の金属精錬、建材、精油、石油化工の企業は、更に厳しくなった基準をクリアしなければならない。
★ 有機化学工業、金属精錬、石油化学工業、セメント工業などの排出物による汚染度が高い企業の閉鎖や移転。
★ 5万軒の平屋建ての家屋に「石炭を廃止し電気に替える」制度の実行。
イタリア国家研究院大気質汚染研究所のアレグリーニ所長など、過去における五輪開催都市の環境改善業務に参与したことのある12人の、世界トップの地位にある専門家で組織された、北京五輪の大気質業務顧問チームは、「北京五輪が、環境改善のために採用した対策措置の規模は、過去におけるどの五輪時よりも最大である」と述べている。
「人民網日本語版」2008年6月25日