北京市環保局の杜少中・副局長(広報担当)は24日、五輪期間の大気質問題について取材を受け、「私たちは、五輪期間における大気質が基準をクリアすると自信をもって言える」と述べている。
杜・副局長によると、7月1日から9月20日まで、北京市は排ガス基準を満たさない自動車30万台以上の通行を規制する。その数は、北京市の自動車総数の10%に過ぎないが、排ガスによる空気汚染量は50%を占める。また、其の他の自動車管理を推し進め、五輪期間における北京市の自動車の排ガスによる空気汚染を63%、約11万8千トン減少させる。北京市にとって、自動車の排ガスによる空気汚染を制御することは、五輪期間における大気質を保障するための重要な措置であり、大気質汚染予防のための長期的なプロジェクト業務といえる。
今のところ、北京市は320万台以上の自動車を有するため、自動車汚染を制御することは、大気質の改善に大きな意義のあることである。長年の間、北京市は、新車の排ガス基準を高める、自動車使用に対する管理を強化する、旧型車を早めに更新させる、オイル製品の品質を改善するなど、一連の対策を採ってきた。
杜・副局長は、中国政府および北京市は10年近く、五輪期間における大気質改善関連の準備業務に関わってきた。五輪を目前にした総合的な取り組みは、過去10年間の業務をさらに推進したものだ。五輪期間の自動車に対する臨時の管理制度は、北京市が五輪誘致の際に承諾した大気質基準を満たすための重要な役割を担う。
「人民網日本語版」2008年6月25日