北京市水務局がこのほど明らかにしたところによると、北京市の六環道路の内側地域では主要水道網の整備作業が全面的に完了し、水をめぐる環境や水質は北京五輪が要求するレベルをクリアした。水関連の目標達成と化学的酸素要求量(COD)の削減とは密接不可分で、今年第1四半期(1~3月)、市内ではCOD排出量が前年同期比5%減少している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 CODは水環境の汚染度をはかるための総合的な指標。同局排水処の斉京軍処長は「わかりやすくいうと、COD指標が高くなれば水の汚染が進んだことになる。反対なら水環境が好転したことになる。COD削減作業は喜ばしい成果を挙げており、第一に汚水の処理率が上がり、第二に水源からの汚染物資排出量が減少している」と話す。 北京市では都市下水処理の基幹システムが形成されており、市・区には9つの汚水処理場が設置され配水管網も整えられた。また郊外の区・県や衛星都市には31の汚水処理場がある。2007年の市内全体の汚水処理量は9億9千万立方メートルに達し、処理率は76%に達した。市・区レベルの処理率は92%だった。 北京市は水の利用段階における汚染物資排出削減の強化のほか、産業構造調整や監督の強化も進めており、重大な水汚染をもたらす一連の企業や設備に停止処分や撤退処分を下すとともに、関連の規則制度や調査方法などを制定し、汚染物資の増加を抑制している。 昨年末現在、北京市の都市水系では水質が2類・3類の河川が全体の56%に達し、基準をクリアした湖(湖面)は70%を超えた。北京の水環境は五輪の要求水準をクリアした。 「人民網日本語版」2008年5月15日 |