路達公司に勤める張玉山氏はタクシー運転手歴19年のベテラン。オリンピック開幕後、彼の毎日は半端ではない忙しさが続いている。
張氏の客の70%は北京オリンピック観戦のために外地から来た人々という。その中には、オリンピック入場チケットを入手できず、「鳥の巣」や「水立方」などのオリンピック施設、故宮、天壇といった名所旧跡を観光するだけの人もいる。「北京は今や、多くの地下鉄線が新設・改修され、便利この上ない。公共交通バスも非常に安く利用できる。我々は通常、お客を地下鉄駅やバス停に送り届け、彼らに乗り方を教えている」と張氏は語る。タクシー会社がGPS音声リモート・コントロールシステムを全車に装備しているので、外国人客が乗車しても、コミュニケーションについて心配することはない。外国人客の行き先が正確に理解できない場合は、同システムを利用、客の話す言葉が会社の通訳担当者を介して運転手に伝えられる。
「今では簡単な中国語を話す外国人客は結構多い。彼らはよく恭喜発財(おかねもうけができますように)といってくれるよ」と張氏は笑顔で語る。忙しい分収入も増え、彼の今月の稼ぎはこれまでの平均収入に比べ、1日100元以上多い。
「人民網日本語版」 2008年08月19日 |