「中国発展ハイレベルフォーラム2010年」に出席した外国代表と会見する温家宝総理(前列中央)
中国国務院の温家宝総理は22日、「中国発展ハイレベルフォーラム2010年」に出席した外国の代表と会見し、意見に耳を傾け、中米貿易摩擦が及ぼす問題について深く交流した。
温総理は、中国が米国製品の輸入を増やすことを米国企業に伝えたいと語った。
失業問題について、温総理は次のように述べた。「米国には200万人の失業者がおり、政府はこれに気をもんでいる。中国の失業者は2億人だが、中国は貿易黒字を盲目的に追及せず、逆に国際収支のバランスをとる対策を講じている。これは私たちが長期努力していく方向である」。
「昨年10月、中国の貿易黒字額は約200億ドルだったが、今年3月には80億ドルの貿易赤字となった。正直に言うと、このような状況を目にして、私はひそかにうれしく思っている。世界のすべての国、すべての良識を持つ企業家に貿易戦争や通貨戦争をしないよう呼びかけたい。なぜならこれは何の役にも立たず、かえって力を消耗するからだ。私たちは互いに尊重し合い、平等な協議と協力の強化を進める必要がある」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月23日