第11回北京国際モーターショーの開催が近づくにつれ、世間では関心が高まっている。テーマ「エコ未来」のほか、中国の自動車生産・販売台数が昨年初めて1300万台を突破した後、多くの自主ブランド車がどのような姿で今年の北京モーターショーに登場するかに注目が集まっている。
政府の政策と密接に結びつくテーマ
科学技術、環境保護などの概念が各国際モーターショーで提唱されている。今年の北京国際モーターショーも例外ではなく、公式サイトによると、今回のモーターショーは「エコ未来」がテーマとなった。そのため、今回のモーターショーには新エネルギーや新技術の普及・活用が最大の見所になると考えられる。「エコ未来」は今後の自動車業の発展動向と合致するだけでなく、中国の現在の国情ともよく合っている。
中国政府は新たな燃油税の実施、小排気量車の購入税引き下げ、省エネ車や新エネルギー車の普及の推進など、10項目以上の政策を打ち出した。政策の面から、政府が自動車産業の推進に全力を注いでいることがわかる。特に省エネ・排出削減、新エネルギーなどの政策の制定においては、西側の先進国の経験と教訓を取り入れ、中国特有の国情に合わせて調整が行われた。これは政府の今後の自動車工業に対する重視度を示しており、政府は国内の自動車企業の素質と国際競争力、自主革新能力を向上させたいと考えている。したがって、今回の北京国際モーターショーのテーマ「エコ未来」は国内の環境や背景に合わせただけではないと言える。