「中朝友好年」と第10回「相約北京(北京で会いましょう)」活動の重要な一環として、朝鮮の国宝レベルの芸術団である血海歌劇団が50年間の心血を注ぎ創作した大型の歌劇版「紅楼夢」が、5月6日から9日まで、北京のBTV大劇院で上演されることになった。会場で、観客たちは200人の集団ダンスを楽しむこともできるという。
伝えられるところによると、この歌劇が昨年10月に朝鮮で上演されて以来、朝鮮国内では紅楼夢のブームが沸き起こり、観客動員数は10万人に達した。朝鮮成立後の指導者の2人は、中国古典の名著「紅楼夢」と深い繋がりがあるとも言われ、歌劇版「紅楼夢」は金正日主席が監督し、朝鮮で史上もっとも高いレベルの作品となっている。
朝鮮の故・金日成国家主席は1961年、中国を訪問した際に、越劇版(浙江省の地方劇)「紅楼夢」を観賞した。同年秋には、上海越劇団が朝鮮を訪問し、越劇版「紅楼夢」の公演を行った。「中朝友好年」を迎えるため、金正日国家主席は、歌劇版「紅楼夢」を更に潤色するよう血海歌劇団に指示し、歌劇版を全6場面10シーンとすることを決定した。
中国の専門家によると、この歌劇は原作に忠実であり、ストーリーや登場人物の感情に対する理解も非常に深いという。
舞台照明と舞台美術はブロードウェイにも劣らない
歌劇俳優たちの格好や動き、歩き方などは、かつて朝鮮で放送され人気を呼んだ中国のテレビドラマ「紅楼夢」を参考にしたものである。主人公の賈宝玉と林黛玉の服装は、テレビドラマとまったく同じであり、豪華なステージセットで栄国府と寧国府のにぎやかな様子を再現し、あずまやや楼閣、家具もほとんど原作に基づいて配置された。舞台照明や舞台美術は、ブロードウェイのどのミュージカルと比較しても遜色がないという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月22日