専門技術を披露する北京特別警察の狙撃手(5月5日)
北京特別警察の狙撃手になるには厳格な選抜と訓練を受ける必要がある。一発で射止めることが第一条件で、射撃後の心理ケアも必要だという。
狙撃手は名射撃手というだけではない
北京巡特警本隊・教導分遣隊の呂学海隊長は、「狙撃手は名射撃手というだけでなく、彼らの頭脳、集団作戦能力がさらに重要になる」と述べる。正確に射止めるほか、狙撃手は地形や掩体壕の配置の観察などの任務もあり、指揮部に現場の情報を報告しなければならない。指揮部から射撃命令を受け、タイミングよく射撃すれば任務完了だ。
頭上のリンゴを射撃し精神を鍛える
関係者によると、特別警察の狙撃手の「頭上のリンゴ射撃訓練」では、リンゴを1人の隊員の頭の上に置き、ほかの隊員が射撃を行う。これは素人が考えれば非常に恐ろしい訓練だが、特別警察の狙撃手にとっては朝飯前で、様々な条件を想定した射撃訓練にすぎない。この訓練では、射撃技術のほか、狙撃手の強い精神、およびチームメイトとの信頼を訓練する。
動的訓練のほか、実戦中の精神を鍛える静的訓練も多い。最もよく行われるのが空の銃を使った射撃だ。銃を持ち、目標を定め、じっと動かない。どの隊員もこの状態を10分以上保つことができる。「うつ伏せ射撃」は狙撃手にとって一番楽な姿勢である。
苦しい訓練のほかに、厳しい選抜も行われる。すべての狙撃手の訓練成績を記録し、技術が不安定な状態が長期間あれば、候補から外される。