ポタラ宮 チベットの不朽の建築物
布達拉(ポタラ)宮は西蔵(チベット)の首都・拉薩(ラサ)市北西の紅山の上に建つ、広大な規模の宮殿式建築群だ。当初は松賛干布(ソンツェンガンポ)が文成を娶る際に建てたものだが、17世紀に改築され、布達拉宮は歴代のダライ.ラマの冬の宮殿となり、西蔵の政教一致の統治の中心ともなった。宮殿全体はチベット様式で、山に建てられ、雄大だ。布達拉宮には無数の珍宝が収蔵されており、芸術の殿堂とも称されている。布達拉宮は1961年に中華人民共和国国務院が発表した第一次の全国重点文物保護機関の一つに選ばれている。1994年には世界文化遺産に登録されている。
布達拉宮は7世紀の松賛干布の時代に建築が開始され、17世紀の第5代ダライ・ラマが再建した後、歴代のダライ・ラマの居住と政教統一の中心となってきた。主体構造は白宮と紅宮に分けられ、主楼は13階建て、高さ115.7メートル、寝殿、仏殿、霊塔殿、僧舎などからなる。布達拉宮は歴代のダライ・ラマの冬の宮殿で、これまでの西蔵の地方統治者の政教統一の統治の中心だった。第5代のダライ・ラマ以降、重要な宗教的、政治的儀式はいずれもここで行われ、また歴代のダライ・ラマの霊塔を祭る場所ともなっている。
宮殿内には多くの貴重な仏像や壁画、経典といった文物があり、この民族文化の芸術の至宝は国家級文物保護機関と「世界文化遺産」リストに登録されている。
布達拉宮は海抜3700メートル以上、敷地面積は36万平方メートルあまり、建築面積は13万平方メートル、主楼は高さ117メートルで、見た目は13階建てだが実際は9階建てだ。中には宮殿、霊塔殿、仏殿、経堂、僧舎、庭園などがそろい、世界で海抜が最高、規模が最大の宮殿式建築群だ。内部には西蔵特有の布に刺繍した彩色のタンカ(布製の宗教画)や歴代の文物が所蔵されている。1961年に全国重点文物保護機関に登録され、1989年に全面的に改修されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月25日