台北市にも娘の夢を実現するために、約22億元をかけて豪華なデパートを建設した富豪がいる。この富豪は台湾広達電脳(クアンタ・コンピュータ)の梁次震副社長だ。3人の娘のうち次女の梁怡敏さんは、台北101ビルにとても近い信義区の新光三越A4周辺で、ヨーロッパスタイルのカフェを経営したいと思っていた。このあたりは台北市内でも一番にぎやかな場所だ。
テナントを借りる予定だった梁怡敏さん。しかし1店舗だけの賃貸は無理で、そのことを知った父親の梁次震さんは、さっさとその土地を買い取り、その上に豪華なデパートを建設して3人の娘にプレゼントした。イタリア語ですばらしい生活という意味の「ベラ・ヴィッタ」と名づけられたこのデパートだが、梁次震さんの家では娘さんのカフェを開くという夢がかなえられたことから、「夢がかなう広場」と呼んでいる。