6日間にわたる米韓合同空中演習は10月20日に終了。「軍事演習」、これが朝鮮半島問題において今年最もホットなワードになったのは間違いない。韓国と米国の軍事演習は、陸海空作戦のすべてを含め、頻繁かつ規模も空前だった。世論は広く、米韓は様々な原因から軍事演習の回数と規模を強化しており、朝鮮半島情勢は武力という暗い影を背に、緩和されるどころか、むしろより緊迫した状況に向かいつつあると懸念している。
◆米韓軍事演習の新特徴
暫定統計によると、米韓合同司令部主導の演習は年に100回を超えており、その中身も上陸、市街戦、居留民引き揚げ、侵攻、反撃など多種にわたる。そのうち戦略・戦役クラス別の演習は7つあり、目下のところ規模最大なのが毎年3月に行われる春季演習の「キーリゾルブ」と、8月の夏季演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」(09年以前は「ウルチ・フォーカス・レンズ」と呼ばれていた)だ。
だが、今年3月の哨戒艦「天安」沈没事件の後、米韓の戦略・戦役クラスの合同演習は急増し、その規模と演習地点はさらに周辺国と国際社会の強い関心を呼んだ。
過去と比べると、今年の合同演習の特徴はより鮮明である。これまでずっと、演習の目的は非常に明確、即ち、朝鮮半島に戦争が起きた場合、米韓はいかに対処するかだ。両国の軍事当局は、朝鮮に明確な威嚇信号を発するためだ、と一度にとどまらず明言している。今年の演習は陸海空の全方位にわたっており、ある程度、対潜水艇演習がより強調されたのは、「天安」事件の発生と直接関係がある。また、演習の参加者数や武器・装備いずれも以前より強化され、しかも演習地域の選択についても朝鮮半島の範囲を超えるとの戦略的意図がより鮮明であり、半島周辺国の強い関心を引き起こした。