10月の米韓合同軍事演習の変化と不変

10月の米韓合同軍事演習の変化と不変。 6日間にわたる米韓合同空中演習は10月20日に終了。「軍事演習」、これが朝鮮半島問題において今年最もホットなワードになったのは間違いない。韓国と米国の軍事演習は、陸海空作戦のすべてを含め、頻繁かつ規模も空前だった…

タグ: 米韓 合同 軍事 演習 変化 不変

発信時間: 2010-10-27 10:49:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆米韓それぞれに思惑が

米韓の戦略的同盟関係は、両国にとって、その意義は明らかに異なる。米国について言えば、グローバルな戦略的配置の一部に過ぎず、一方の韓国にとってはそれがすべてである。従って、米韓の軍事演習及び同盟関係に対する理解は完全には一致しておらず、それぞれに思惑もある

李明博氏は08年に大統領に就任して以来、金大中元大統領と盧武鉉前大統領による外交上、美国から離脱を模索する政策を放棄し、対米関係が一貫して同政権の外交の核心となっている。「天安」事件後は米韓同盟の重要性が一段と強調され、韓国国内の保守派勢力が再び優位に立った。これにより、米国が作戦指揮権を韓国に移管する時期は3年延びて15年となった。こうしたことから、韓国にとって、米国との頻繁な軍事演習は、自らの安全性を高めるだけでなく、周辺国に対して米韓同盟がこれまでになく緊密になりつつあることを示す機会となる。

米国について言えば、「天安」事件を契機に強化された韓国との同盟関係によって、東北アジアにおける戦略的配置は安定することになった。世論は、米国は「天安」事件の最大の受益者だと見ている。だが、米国の東北アジア地域における戦略上の敵が、朝鮮だけにとどまらないのは明らかだ。軍事演習を頻繁に行うことで強化された米韓の同盟関係は、米国にとっては「百利あって一害なし」である。

アナリストは、頻繁な軍事演習は決して朝鮮半島情勢を緩和する妙策ではなく、むしろ情勢を緊迫させるだけだと指摘。「天安」事件後、朝鮮半島は「冷戦に似た」情勢へと逆戻りし、米国が韓国の「危機意識」を盾に東北アジア地域の安全の主導権を掌握しようとしているのは、明らかにこの地域全体の平和と発展にとってマイナスだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月27日

     1   2  


「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。