インドのシン首相は10月24日から3日間の日程で日本を公式訪問した。日本とインドのメディアはシン首相の「日本への旅」を極めて高く評価。経済・安全といった分野での「顕著な成果」を上げる協力に「双方は鼓舞する」一方、これを機会に互いに連携して「中国をけん制する」という従来の論調を強化することを忘れずに、中国の発展を制約することで共通認識に達したようだ。
インドの日刊紙インディアン・タイムズは10月25日、シン首相の今回の日本訪問では「『東を望む政策』を強調、かつ実行するための努力が最も重要だと考えられている」と報じた。出発前に同首相がそれに向けた準備をしてから訪日したことから、良好な雰囲気が醸成された。首相は、世界第5位のレアアース(希土類)生産国として、インドは一貫して日本との協力を望んでおり、中国がレアアースの輸出を削減したとの噂は「われわれにとって非常に大きな励ましとなった」と述べている。さらに、中日関係が試練に直面している時、インドは「より素晴らしいチャンス」を利用して、日本とのレアアース貿易及びその他の分野での協力を促進していくとの考えを強調した。