米紙『SPACE DAILY』10月18日付、「“神舟”の国際宇宙飛行士」の概要は下記の通り。
米航空宇宙局(NASA)局長の中国訪問が大きな注目を集め、また、激しい議論を呼んでいる。しかし、予てより、非常に神秘的でひた隠しにされていると思われた中国の宇宙計画が、今まさに、僅かながら公開されようとしている。中国はヨーロッパやロシア、その他の国々との提携を行ってきたが、ヨーロッパとの提携では特に大きな効果を得た。
2009年1月には中国人として初の有人宇宙飛行を成功させた楊利偉
更にもう一つ、注目を集めながらも、未だかつて大々的に検討されることのなかった提携領域がある。それは即ち、外国の宇宙飛行士は何時になれば中国の宇宙船で宇宙に行けるのか、である。中国にそのような計画があるか否か、知る術はない。短期的には、中国の有人宇宙活動の能力が完全に成熟しないうちは、中国が外国人宇宙飛行士への座席提供を検討することはないだろう。
約10年後には、それが現実になるかも知れない。中国は、2020年前後に相当規模の宇宙ステーションの打ち上げを計画している。大型宇宙ステーションを建設し、何度かの長期滞在を行った後に、漸く、中国は有人宇宙活動大国と称することができるのだ。
初の大陸中国以外の宇宙飛行士による自国宇宙船への搭乗の許可については、中国は非常に慎重になるだろう。最初の大陸籍以外の宇宙飛行士は香港からになるだろう。香港から出れば、すぐにアモイが続く。その政治的意味合いはほぼ同じである。政治的理由から、その他の宇宙飛行士も分離独立主義の存在する地区から出るだろう。台湾についてはやや微妙である。台中関係は改善を続けているが、短期間内に大陸中国が台湾の宇宙飛行士を宇宙に送る可能性は極めて低い。