それ以外に、どの国の宇宙飛行士が幸運にも「神舟」の客人となれるのか?将来、中国はアジアの隣国から宇宙飛行士を募集する可能性があり、ヨーロッパにも更に高い可能性がある。
中国3度目の有人宇宙飛行に成功させた劉伯明、翟志剛、景海鵬の3人の飛行士
既に、ヨーロッパとの提携関係は相当に緊密で、中国の有人宇宙飛行に対するヨーロッパの支援もかなり大きい。もし、その時に、米中が確かなパートナーシップ関係を築けていたとすれば、中国は米国との宇宙飛行士の交換も検討するだろう。それは、それぞれの国の宇宙船で、それぞれが互いの国の宇宙飛行士を宇宙に送ることを意味している。短期的には、これに最も同意できないのは米国である。有人宇宙活動の領域において、(中国には)殆ど言及されることのないパートナーがいる。それは、パキスタンである。中パ両国の戦略的関係が高度に成熟すれば、パキスタンの宇宙飛行士が「神舟」で宇宙に出ることは難しくないだろう。中国が喜んで席を提供しさえすれば、である。
長期的には、中国は自国の宇宙船をより広く世界に向けて開放するだろう。宇宙旅行を支えている地政学の複雑さを考慮すれば、長期的な予測は難しく、短期的な予測ですらも困難である。しかし、どのような人々を自国の宇宙飛行船や宇宙ステーションに迎え入れるのか、中国は検討をする必要がある。そのルールがなければ、北京の中央政府が進める、宇宙開発の国際的パートナー関係の更なる緊密化も順風満帆には進まないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月27日