あるサイトが9日に掲載した『凍結した道路の対策に取り組む貴州省遵義市の交通警察 雪を食べながら勤務』の記事は、多くのネットユーザの注目を集めた。この交通警察は、綏陽県公安局交通警察チーム6中隊の黄新徳指導員だ。
綏陽県旺草鎮の交通の枢軸である標高1700メートルの分水嶺では、黄指導員が真っ白な世界で氷を溶かすために塩をまいていた。黄指導員によると、7日にこの道路が開通してからは、北部の4つの郷と鎮の約10万人が利用している道路に、毎日のように塩をまかなければならなかず、10日間にわたる作業でやっと氷が解けたという。
綏陽県では1月に入ってから低温や雨、雪の天気が続き道路が凍結した。交通中隊に15年勤務する黄指導員は、各道路の状況にも詳しく、家を出発する前にパンやインスタントラーメン、ミネラルウォーターなどを用意して現地に入ったが、6日目に入ると持ってきた食べ物も残りわずかになり、食料の補給もなかった。そのため残っていたパンと水分補給に雪を食べ、車の中で睡眠をとった。そして地元の幹部や住民たちの努力もあり、6日間凍結していた道路は7日にやっと通れるようになった。
黄指導員は地元ではよく知られた警察官だ。勤続20年の黄指導員は、十数人の経済的に苦しい家庭の学生を大学に入るまで援助し、今も4人の学生の面倒を見ている。「雪を食べることはよくあることで、あの状況なら喉が渇けば誰でも雪を食べるだろう。標高が高いため降った雪はきれいだ。大都市で暮らしている人にとって、今回の凍結災害の程度は分かりにくいと思うが、もっと多くの人に山での厳しい生活ぶりを知ってもらいたい」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月14日