韓国メディアは21日、韓国海軍の特殊部隊は15日、5時間余りの軍事行動により、ソマリアの海賊に乗っ取られた貨物船「三湖珠宝」の乗組員21人全員を救出したと伝えた。救出中には8人の海賊が射殺され、5人を捕獲した。また特殊部隊の5人の隊員が負傷している。
今月15日、韓国の三湖海運会社の1万トン級の化学製品輸送船「三湖珠宝」号は、スリランカからアラブ連合共和国に向かう途中、インド洋西北部の海域でソマリアの海賊に乗っ取られた。
その後、近くの海域で活動していた韓国の駆逐艦「崔瑩」号は、関連情報を受けて貨物船の追跡を始め、救出の機会を待った。
それから3日間、乗っ取られた貨物船「三湖珠宝」は駆逐艦「崔瑩」とにらみ合いを続け、「崔瑩」号はずっと「三湖珠宝」の後をつけて、救出のチャンスを狙っていた。
21日5時前後、韓国軍の上層部は救出活動「アデン湾黎明作戦」の実施を決定。命令後、韓国駆逐艦「崔瑩」の特殊部隊のメンバーはモーターボートで「三湖珠宝」に接近し、「三湖珠宝」に乗り移って海賊と戦った。
韓国メディアによると、海賊はAK-47やその他の重兵器を手にし、その中にはロケット発射器もあったという。今回の活動で8人の海賊が射殺され、5人が捕獲された。今回の活動は約5時間あまり続き、21日の10時頃に終結した。
21日午後に韓国軍は、21日に救出活動を実施したのは、海賊が韓国軍の対峙で疲労していると考えたためで、この機会を利用し意表をついて攻撃したと説明している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月24日