1.大峰山の登山
理由:男性の修行者が修行に集中できないから
日本南部の大峰山は、紀伊山地の参詣道、周辺の文化景観により、2004年に世界遺産に登録された。伝統的な性別の禁制により、この地は依然として女性の訪問客を拒んでいる。読者は、「ユネスコは世界遺産登録申請中に、性別の問題について考慮しなかったのか?」と疑問を抱くだろう。しかしミャンマー、インド、ギリシャ、日本には、女性禁制の世界遺産が存在する。
規定によると、女性は一部の参詣道を歩くことができるが、山頂の大峰山寺には立ち入りを禁じされている。この規定は神道の伝統によるものだ。神道は女性は男性の参詣者を誘惑し、修行に専念できなくさせるとしている。旅行会社「奥ジャパン」の女性ガイドによると、この禁制は近年やや緩んだという。女性は一部の参詣道を歩けるようになったが、現地人はこの長く引き継いできた伝統を誇りとしており、トラブルになる可能性もある。