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japanese.china.org.cn |13. 07. 2019

エジプト訪問記(四)サハラ、夢の中の足跡を追って

タグ: サハラ 砂漠 地下水 紅海

 

 

 サハラはアラビア語で「砂漠」を意味する。筆者が目にしたのはサハラ砂漠の端のほんの一部だが、それだけでも十分だった。


 フルガダから4WDの車に乗り一路西に向かうと、背後の青い海が一本の細い線になり、前方の黄色い砂漠が視界の多くの面積を占めるようになった。


 ここはサハラ砂漠東部で、ナイル川と紅海の間だ。砂丘、ごつごつした岩、絶壁、溝がここの風景のすべてだ。この砂漠は東アフリカ高原によって紅海からの湿った気流が遮られているため、一年を通じ乾燥し、悪天候で、草が一本も生えない。


 車は揺れながら砂丘の間を進んでいた。筆者の目の前は空の青と砂の黄色の二色だけで、背後には白い砂埃が舞い上がりいつまでも消えなかった。車はアクセル全開で高い岩の坂を上り、ついにサハラの土地に足を踏み入れた。


 古代よりサハラ砂漠では人類生存の痕跡が見られる。彼らは砂漠の砂嵐によってできた窪地から溢れ出す地下水を見つけた。彼らは砂漠のオアシスを移動し、大自然と戦いながら現在に到る。彼らはアラビア語で「砂漠の住民」を意味するベドウィンだ。


 太陽が山の絶壁の間に沈み、バラ色とオレンジ色に変わった。筆者が再び振り返ると、赤い砂漠が輝きを失い、海の方に日が落ちていった。紅海と砂漠の中のオアシスは、夕陽の最後の余燼にひたり、温かく活力があふれていた。

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