黄金小道はセント・ジョージ教会とトイミュージアムの間にある。小さな建物が並ぶこの通りは童話の世界のようで、プラハで最も詩情的な通りと言える。
黄金小道はもともと使用人と職人が住むエリアだったが、のちに国王の金職人が集まりこの名がついた。19世紀以降に徐々に貧民街になり、20世紀中頃に整備し、住宅を小型店に改造した。現在、様々な土産や手工芸品を販売する店が並んでいる。
黄金小道は、作家のカフカが住んでいたことで有名になった。1916年、チェコの有名文学者で銀行員だったフランツ・カフカはここの環境を気に入り、22番地の住居をスタジオとして月20コルナで借りた。当時は無名だった作品『田舎医者』や『学会への報告』はここで誕生した。カフカが住んでいた22番地は現在、小さくて可愛い書店になっている。