今年の政府活動報告は、マクロ政策整合性評価メカニズムを健全化し活用するとした。中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)委員、中国財政科学研究院元院長の劉尚希氏は、「マクロ政策整合性評価の実施は、マクロ政策の統一的な管理と協調を強化し、マクロ調整の機能を高めるための重要手段だ。マクロ政策に整合性が欠ければ合成の誤謬が生じる可能性がある。これはつまり各部門の政策が各自の立場からは問題がないが、一つに合わせると多くの政策が相互に重なり、多くの目標が衝突する問題が生じ得るということだ。各自が単独で行う改革は、質の高い発展の実践の需要に適応することが困難だ。マクロ政策整合性評価の実施は、各部門が調整と協力を強化し、際立った問題に焦点を絞り政策資源を統合し、集中的に同じ方向に力を注ぐことで相乗効果を形成し、ズレを最小限に抑え『1足す1は2以上』という政策効果を発揮する一助となる」と述べ、次のように提案した。
デジタル化建設で政府ガバナンスを支える。政府の事務は現在、主に人の力に依存している。作業量が多く、判断や評価などの面でズレが生じがちだ。現在はAIモデルやビッグデータ産業が急速に発展し、事務の効率と精度をある程度高めることができる。デジタル化技術を利用し政府ガバナンスの効率を高め、相乗効果を強化し、安定的で透明で予見可能な政策環境の構築を急ぐべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月11日
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