▼上海が成功すれば全国へ▼
並行輸入のメリットは、正規の代理店を通すより価格が安いことであるが、半面デメリットとして国内の4Sディーラーのような修理・交換・返品サービスなどのアフターサービスが弱いことが挙げられる。このため「通知」では、試行企業に自動車の品質問題に責任を負わせ、法に基づいて、リコール、品質保証、アフターサービスなどの4Sディーラーと同様のサービス機能を持つことを要求。
このほか中古車や改造車の輸入はできず、海外メーカーが許可した方法によって品質の欠陥を取り除かなければならないことも規定されている。また輸入できる自動車は中国の品質基準や技術規範の要求などの合致している必要がある。輸入税関は上海を窓口とし、販売するエリアは現在の販売エリアを中心としなければならない。こうした平行輸入の開始に関して業界では「上海貿易区での先行試行が成功すれば、同政策が全国に広げられる。そうなると輸入車の価格体系全体が影響を受けることになり、同価格は15%~20%値下がりし、価格の高い自動車ほどその幅も大きくなる」と予測している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月9日