新華ネット北京9月22日発(記者江国成) 外交部などの部門のアレンジで、中国駐在諸外国外交官、中国に駐在する国際機構のトップたちや記者、中国で仕事をしている外国人専門家1000人以上が9月21日、北京展覧館で催されている「輝きにみちた60年――中華人民共和国成立60周年成果展」を見学した。新中国の60年間のきわめて大きな変化を反映した写真、ビデオと展示品の前で、この人たちは改革開放が中国にもたらしたきわめて大きな変化を高く評価した。
信じ難い中国の成果
コルイ氏は清華大学建築学院助教授のアメリカ人である。氏は記者に次のように語った。中国は決して豊かとは言えない耕地資源で13億の人口の衣食の問題を解決した。現在、中国は毎年百万を数える若者が大学に合格している。これほど短い期間に、中国における大学教育の規模の拡大の速さ、基礎教育普及の広さは、まことに信じ難いものである。「私は、中国の文化と科学技術の分野における成果は確かに大したものだと見ている。」
氏は、一部欧米諸国の人たちがもっぱら人権ということのみにしがみ付き、中国の経済と社会の進歩に関心をもたないことは理解しがたいと思っている―― 「一部の人たちはいつも人権の問題に言及しているが、中国に生じたきわめて大きな変化を認識するに至っていない。」
この外国人たちは展示ホールの記帳簿にみずからの気持ちを表わす言葉を残した。農業・農村経済コーナーを見学した際、多くの外交官は中華人民共和国成立60周年に対し心から祝意を表し、60年いらいの中国における農業と農村経済の発展の輝かしい成果を高く評価し、中国が農業発展の面で収めた成功の経験を分かち合い、それを参考にしたいとの気持ちをあらわにした。
ギニア駐中国大使のディアレイ氏は記帳簿に、「中国は数千年の伝統に立脚し、未来を把握し、大きな足取りで前進し、平和の擁護と調和のとれた社会の建設に取り組み、よりいっそうすばらしい地球村を建設するためにきわめて大きな貢献をした。数世代の中国人の弛まぬ奮闘に感謝する!中国の収めたこのように大きな成功のためにエールを送る!」と書き残した。
スリランカ駐中国大使アムヌガマ氏は、中国が食糧安全と生産の面で大きな成果をあげたことを心からお祝いすると書き残した。レソト駐中国大使のディベリ氏は、中国があげた光り輝く成果は全世界の人民が学び、参考にするに値すると書き残した。
エチオピア駐中国大使のハイルキロス氏は、中国のこの60年来における農業の発展は人を奮い立たせるものであり、アフリカ人民の学ぶ手本であると書き残した。
国防コーナーでは、バングラデシュ駐中国大使のムンシュ氏は、私達は中国の60年らいの成果を学ぶことを願っており、中国が引き続き前進し、引き続き繁栄していくことを祈ると書き残した。
中国経済のテイクオフの秘密はどこに
ルーマニア駐中国大使のイスディチワヤ氏は中国通と言える人で、流暢な中国語の標準語を話すことができる。彼は1973年に中国に来たことがあり、1980年代の中期に外交官として再度北京に駐在することになった。氏は中国のこの60年来のきわめて大きな進歩を非常に敬服し、多くのルーマニア人と同じように、中国の発展の経験を非常に重視している。
イスディチワヤ大使は、「北京に留学しているわが国の留学生は多数おり、ほとんどの学科にもいる。しかし、圧倒的多数の人たちは経済学を学んでおり、この人たちの中には国費生ばかりか、自費生もいる。自費生の両親は企業の支配人たちである。私は学生たちに、なぜ経済学科を選んだのかとたずねると、中国の経済がこんなにすばらしいので、私達はその成功した秘密を学び取りたいと思っていると語った」と述べ、さらに次のように語った。
ルーマニアの学生も中国の科学技術面の成果を重視しており、「毎年、世界で新しい特許を最も多く出願しているのはどの国であるのかということに気がついたかどうか分からないが、最も先頭をいく国はアメリカで、それから日本、今は中国である。中国はこの面で確かに新しい手本となっている。私達ルーマニア人は中国の人たちのために誇りを感じている!さまざまな分野で二国間の協力を拡大することも願っている。」
ベネズエラ駐中国大使館参事官のアダムス氏は記者に、中国は経済・社会発展の面でも大きな進歩をとげ、すでに世界経済のエンジンとなり、それのみならず、中国はまた熱情あふれる気持ちをこめて他の発展途上国を援助しており、「非常に思いやりがある」と語った。
見学に来たグレナダ駐中国大使館の参事官は記者に、初めて中国に来たのは1985年で、ここ数年来、中国の工業、交通、ハイテクの分野における進歩は非常に速いと感じていると語った。
工業コーナーで、「勇士」マークの中国の軍用ジープが多くの外国人見学者に注目された。一部の外国人見学者はこの軍用ジープは15の指標の中で12がアメリカの「ハンマー」ブランドのものを超えたと聞いて、それはすばらしいと言った。ある外国人見学者は、「必ずそれを国に持って帰るよ」とジョークを飛ばした。
60年の成果を忘れてはならない
展覧会の会場で、ルーマニア駐中国大使のイスディチワヤ氏は改革開放の中国に対する大きな影響に言及した際、1980年代の中期に「深圳特別区が設立されたばかりの時にも私は深圳の加工基地に行って見学したことがある。当時、私は非常に驚いた。1977年に私が中国を離れる際には、中国人の家にはまだ何もパッとするものはなく、食糧を買う際まだ配給切符を使わなければならなかった。それから数年後に、(中国には予想を超えて)これほど大きな変化が起こった!」と流暢な中国語の標準語で述べ、さらに次のように語った。
「正直に言って、私は中国が(経済的においても)立ち上がったと感じている。1973年に私が初めて中国に来た時、中国人の生活はまだかなり苦しかったように覚えた。しかし、1980年代の中期に再び北京に来た時、変化はたいへん大きなものであったと感じた。」
「1980年代、私は多くの古い学友とそれまでの先生に会った。私は彼らの着ている服が自分の服と大体同じで、スーツを着て、ネクタイをつけていることに気づいた。私は、あなたがたの生活もたいへんよくなったねと言うと、彼らは、もちろんだよ、私達はすでに四つの現代化に着手し、心の中にも一つの現代化があり、つまり『思想を解放すること』だと言った。私はこのやり方を高く評価している。私達ルーマニア人は、中国の古くからの友人として、中国の収めた成果に非常に敬服しており、あなたがたのために誇りを感じている!」
ルーマニアは世界で新中国を承認した三番目の国である。60年前の10月5日、両国は外交関係を樹立した。「60年来、私達の関係は確固たるものである。」
成果展は非常に意味のあるものである。「みなさんのような若い人たちは、みなさんの両親に聞いてもよく、両親たちがかつて生活したことのあるあの時代は、切符を使って買い物をし、一定量しか配給してもらえず、暮らしは非常に苦しかった。今では、こんなに豊かになっており、そのためにどれだけの努力と代価を払ったのだろうか!この展覧会を通じて、みなさんもこの歴史の一コーマを振り返って見ることができる。私は、過去を大切にしなければならず、それを忘れてはならないと考えている」。
中国人は過去の経験と教訓を総括することに優れている。「昨年、みなさんが30年らいの改革開放の経験を総括した記事を読んだ。これは非常に重要である。なぜかというと、それ(経験)は私達に自信満々として未来を展望させることができるからである。私達は中国をパートナー、信頼できる友達と見なしている。」
イスディチワヤ大使はまた、中国が昨年以来世界的金融危機に積極的に対応する面であげた成果に言及し、「60年間の建設を経て、(中国は)すでに豊富な経験を蓄積し、効果に富む政策を実施した。今日見学に来た人たちは(どうして中国が国際金融危機による衝撃にみごとに対応したのか)を知ることができる。これはありきたりの展示ではなく、歴史的意義のある展示である」と語った。
「チャイナネット」 2009年9月25日