医療衛生体制の改革はまず政策の設計を 今年六つの努力の方向
新華社記者の医療衛生体制改革の質問に対して、金人慶財政部長は以下のように述べた。
医療衛生体制の改革は世界でも解決しにくい問題である。すでに医療衛生体制を確立した先進国にしても、現在数多くの難問に直面している。これは簡単な財政投入の問題ではなく、まず自国の国情から出発し、医療改革の制度設計に真剣に取り組むべきだと考えている。
医療衛生の一部はやはり公共財政によって解決するべきで、それは主に公共衛生と民衆の基本医療サービスに関わるものであり、公益性と社会性が強いからである。そのほか、市場の手段で解決する必要がある部分もあり、多種多様な方法で解決すべきである。したがって、現在一つのことに取り組みたい、すなわち、政策の設計である。政策設計が出来上がったら、公共財政が担当すべき面での資金投下を次第に増やし、それを確保する義務がある。
もちろん、設計が出来上がってからこの面での財政のサポートの増強を待つのではなく、ここ数年は今期政府の公共衛生へのてこ入れが最も強力な時期の一つである。
昨年、全国の公共衛生支出はすでに1312億元に達し、2002年より107%も増えた。中央財政だけで312億元が計上され、昨年より85.8%増加した。今年は比較的に明晰化された公共衛生のサポートすべき内容から着手し、次のいくつかの面で努力していきたい。一、都市コミュニティで公共衛生システムを構築する。二、農村で新しいタイプの合作医療を推し進め、今年のカバー率が80%に達し、来年は全部カバーするよう努める。三、食物の面でワクチンで予防できる伝染病に対して無料の予防と治療を行う。四、都市と農村の医療救助を大幅に拡大する。五、今年から、医療保険が享受できない都市部住民に対して、医療保険に参加できるよう政府がある程度の資金面で援助を提供する。六、漢方薬の事業および食品衛生安全の検査管理事業を強化する。
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