温家宝総理の政府活動報告
発信時間: 2008-03-19 | チャイナネット

二、二〇〇八年度の主要任務

今年は党の第十七回大会の主旨を全面的に貫徹する最初の年であり、改革と発展の任務は重く、困難に満ちているだけに、政府活動をりっぱに進めることは重大な意義をもつ。

政府活動の基本的構想と主要な任務は次のようなものである。即ち、中国の特色のある社会主義の偉大な旗じるしを高く掲げ、鄧小平理論と「三つの代表」の重要思想を指針とし、科学的発展観を突っ込んで貫徹、実施し、マクロコントロール強化と改善、改革開放、自主的創造革新の推進、経済構造の調整と発展の質的向上、資源節約と環境保護、民生の改善と社会の調和の促進をよりいっそう重視し、社会主義の経済建設、政治建設、文化建設、社会建設を推進し、小康社会を全面的に建設するプロセスを速める、ということである。

今年度の国民経済と社会発展の所期目標を次のように定める。構造の最適化、効率の向上、資源消費の低減、環境保護を図った上で、GDPの成長率を八%前後とする。消費者物価総水準の上昇幅を四・八%前後に抑える。都市部新規就業者数を一〇〇〇万人とし、都市部の登録失業率を四・五%前後に抑える。国際収支の状況をいくらか改善する。

ただし、ここで次のいくつかの点を重点的に説明する必要がある。GDP成長率を八%前後に設定したのは、主として、国内と国際のさまざまな要因を総合的に考慮するとともに、経済の安定した、テンポの比較的速い発展を維持し、各方面が主要なエネルギーと活動の重点を、発展パターンの転換、改革の深化、社会建設の加速化に置くよう誘導し、経済成長率を一方的に追求したり盲目的に競い合ったりすることを防ぎ止め、経済・社会の良質で急速な発展を達成することに着眼したためである。消費者物価総水準の上昇幅を四・八%前後に抑えることを提起したのは、主として前年度の価格上昇のタイム・ラグの影響が今年度に持ち越され、価格上昇につながる要因もかなり多いことを受けて、物価上昇の抑制はかなり難しさが増しているからである。それと同時に、住民、企業及び社会諸方面の受容能力を考慮する必要があるため、物価の上昇幅が大きくならないよう努めなければならない。

上記の経済・社会発展の目標と任務を達成するには、次の原則を把握することが必要である。安定を保ちながら進捗を求め、経済の安定した、比較的速い発展を保つこと。あくまで「良好な発展」を最優先させ、経済発展パターンの転換を加速すること。改革開放を堅持し、制度の整備と創造革新の推進に重きを置くこと。人間本位を堅持し、民生の改善を重点とする社会建設を速めること。今年の経済活動にあたっては、かなり急ピッチで成長した経済の過熱化や物価の構造的上昇のギャロッピングへの転化かを防ぐことがマクロコントロールのうえの第一の任務である。現在、国内外の経済情勢の発展に不確定要素がかなり多いことに鑑み、新しい状況や問題に対し、密接にフォローアップし、時の勢いをよく見極め、実際から出発して、いち早く弾力的な対策をとり、マクロコントロールの段取り、重点、度合いを正しく把握し、経済の安定した急速な発展を保ち、経済の振幅が大きくなることを回避する。

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