国民経済・社会発展計画に関する報告(2010年)

タグ: 国民経済・社会発展計画 報告 2010年

発信時間: 2010-03-16 16:22:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

代表のみなさん

ここに国務院の委託を受けて、二〇〇九年度国民経済・社会発展計画の執行状況と二〇一〇年度国民経済・社会発展計画案を第十一期全国人民代表大会第三回会議に報告し、審議を求めるとともに、全国政治協商会議の委員のみなさんからもご意見を求めたいと思う。

一、二〇〇九年度の国民経済・社会発展計画の執行状況

昨年は新世紀に入って以来、わが国の経済発展が最も困難な年であった。複雑で厳しい国内外の経済情勢に直面して、全国各民族人民は中国共産党の指導のもと、科学的発展観を深くほり下げて貫徹実行し、第十一期全国人民代表大会第二回会議で審議、承認された国民経済・社会発展計画にもとづいて、経済の安定的かつ急速な発展の確保を経済活動の最重要任務とすることを堅持し、積極的な財政政策と適度な通貨緩和政策を実行するとともに、世界的な金融危機に対処するための包括的計画を全面的に実施し、また絶えず充実させ、経済成長の明らかな落ち込みを効果的に食い止め、世界に先駆けて経済全体の回復を実現し、成長の維持、構造の調整、改革の促進、民生に恩恵をもたらす諸般の活動において著しい成果を収めた。計画の執行状況は全体として良好であった。

(一)内需の拡大は経済の成長を効果的に押し上げた

消費は好調を保っている。家電製品、自動車、省エネ製品、住宅などの消費の促進に向け、大衆に広く恩恵をもたらす有力な措置を実施することにより、市場の消費環境の最適化を達成し、住民、とくに農村住民の消費の潜在力を効果的に掘り出した。全社会の消費財小売総額は前年比一五・五%増の一二兆五三四三億元で、計画目標を一・五ポイント上回り、価格要因を差し引くと、実質一六・九%伸びた。自動車の販売台数は一三六四万五〇〇〇台で、四六・二%伸び、「家電下郷」(農村の家電購入補助制度)の落札メーカーの累計出荷量は九〇〇〇万台近く、通年の売上高は一五〇〇億元余りにのぼった。全国の商品化住宅の販売面積は四二・一%増の九億三七一三万平方メートルに達し、建築材や装飾材、家具などの商品の消費を押し上げた。市場の物価は基本的に安定し、通年の住民消費者物価は〇・七%低下し、計画目標を四・七ポイント下回った。

投資は急速に伸びている。全社会の固定資産投資額は二二兆四八四六億元で、前年比三〇・一%増となり、計画目標を一〇・一ポイント上回った。都市部の固定資産投資は一九兆四一三九億元で、三〇・五%伸び、そのうち、第一、第二、第三次産業の投資はそれぞれ四九・九%、二六・八%と三三%伸びた。二年で四兆元を新規増加する投資計画を実施し、二〇〇九年度は中央投資を九二四三億元計上し、前年度の予算より五〇三八億元増えた。そのうち、保障タイプ安住プロジェクト、農村の民生関連プロジェクトとインフラ整備および社会諸事業の投資は四四%、自主イノベーションや構造調整、省エネ・排出削減および生態系整備は一六%、重要なインフラ整備は二三%、災害復興は一四%、その他の公共支出は三%となっている。政府投資の拡大は直接当期需要の増大に結びつき、社会投資を喚起、誘導し、景気の持ち直しを促進するうえで極めて重要な役割を果たし、また経済・社会発展の脆弱な部分を強化し、長期的発展の土台を打ち固めた。

経済成長率は四半期ごとに加速している。各四半期の成長率は前年同期比それぞれ六・二%、七・九%、九・一%と一〇・七%伸び、通年のGDP(国内総生産)は三三兆五三五三億元で、前年比八・七%増と

なり、計画目標を〇・七ポイント上回った。そのうち、第一、第二、第三次産業はそれぞれ四・二%、九・五%、八・九%伸び、計画目標を一・二ポイント、〇・九ポイント、〇・三ポイント上回った。消費と投資の経済成長への寄与度はそれぞれ四・六ポイント、八ポイントに達し、純輸出の落ち込みによる三・九ポイント分の低下を補てんした。財政・金融は経済の発展で重要な役割を果たした。国家歳入は一一・七%増の六兆八五〇〇億元で、予算額を三・七ポイント上回り、財政赤字は予算枠内に抑えられている。広義のマネー・サプライ(M2)は二七・七%伸び、計画目標を一〇・七ポイント上回り、人民元建ての貸出は九兆五九四〇億元増えた。経済的効率が徐々に好転している。一定規模以上の工業企業の収益も下降から上昇に転じており、一月から一一月までの利益は二兆五九〇〇億元であった。三九種の工業大分類のうち、三〇の業種で前年同期に比べ収益の増加がみられた。赤字企業の赤字額が同期比三三・五%減少した。

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