国民経済・社会発展計画に関する報告(2010年)

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発信時間: 2010-03-16 16:22:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

(二)農業基盤が一段と強められた

農業は安定した発展を保っている。食糧生産は深刻な自然災害の影響を克服して、六年連続の増産を達成し、年間総生産量は前年比〇・四%増の五億三〇八二万トンとなり、計画目標を三〇八二万トン上回った。綿花は六四〇万トンで、計画目標を達成しておらず、搾油作物、製糖作物の生産量はそれぞれ三一〇〇万トン、一億二二〇〇万トンに達し、計画目標をそれぞれ一〇〇万トン、二〇〇万トン上回った。牧畜業、漁業は調整しながら発展し、乳牛飼育業の低迷に歯止めがかかり、肉類の総生産量は五%増の七六四二万トンで、計画目標を二四二万トン上回り、水産物の生産量は四・六%増の五一二〇万トンで、計画目標を二二〇万トン上回った。

「三農」(農村、農業、農民)強化・優遇策は引き続き完備されている。『当面の農業発展の安定と農民の収入増の促進に関する意見』が打ち出された。食糧最低買付価格を大幅に引き上げ、小麦、籾米の最低買付価格をそれぞれ一キロ当たり〇・二二元、〇・二六元引き上げた。トウモロコシ、大豆、菜種に対して国家臨時買付・備蓄政策を実施し、綿花、砂糖の買付・備蓄を強化し、トウモロコシ、大豆、菜種、綿花、砂糖の買付・備蓄量はそれぞれ三五八九万一〇〇〇トン、六八六万三〇〇〇トン、五五六万九〇〇〇トン、二七二万トン、三六万トンに達した。ブタの価格の暴落を防ぐ調整対策案を制定してこれをいち早く実施し、牛乳生産・加工業の整頓・

振興計画要綱もかなり実施されている。さまざまな手段を活用して重要な農産物市場に対する規制を強化し、農民の「販売難」の問題を解決し、主要農産物と農業資材の価格を安定させた。

「三農」への投入は大幅に増えた。中央財政からの「三農」向け年間支出は七二五三億一〇〇〇万元に上り、前年度比二一・八%増となった。そのうち、中央の基本建設投資は一八九〇億元で二・五倍に増え、農民向けの四項目の補助金は一二七四億五〇〇〇万元で、二四四億一〇〇〇万元増えた。年末時点で農業関連の貸出残高は九兆元の大台を突破し、三四・八%増となった。『全国の食糧生産能力五〇〇〇万トン増加計画(二〇〇九~二〇二〇年)』の実施を始めた。大型灌漑区の節水改造や大型ポンプ場の更新・改造、老朽化したダムの修築・補強工事および、食糧・綿花・搾油作物・製糖作物など重要農産物の生産基地と貯蔵物流施設の整備が引き続き強化され、栽培・飼育・養殖業の優良品種プロジェクトや、ブタ・乳牛の標準化・規模化飼育、農作物保護プロジェクト、動物防疫システム、農産物品質検査・測定システム及び食糧豊作科学技術プロジェクトなどに対する支援も強化されている。

農村の生産・生活条件は引き続き改善されている。農村飲用水安全プロジェクトの推進による農民の受益者は六〇六九万人となり、農村における水道普及率は六八・七%に達し、前年に比べ三・二ポイント上昇し、計画目標を達成した。大中型メタンガスプロジェクトは一五七九ヵ所整備され、年初に決められた農村のメタンガス利用農家を五〇〇万世帯増やすという目標は順調に達成された。農村自動車道路の新規舗装または改造距離数は三八万キロ、新規増加した農村送配電網距離数は二六万六〇〇〇キロであった。農村の老朽化家屋を八〇万戸改修し、さらに九万二〇〇〇世帯の遊牧民が定住を実現した。農村の情報化は引き続き推進され、全国の九九・八%に上る行政村に電話が開通し、九九・五%に上る郷鎮でインターネット接続が可能になった。「万村千郷」①市場プロジェクト、農村科学技術サービス体系、「双百」②市場プロジェクトは新たな成果をあげた。

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