温家宝総理の政府活動報告(2011年)

温家宝総理の政府活動報告(2011年)。 代表のみなさんここに国務院を代表して、大会に政府活動報告を行い、審議を求めるとともに、全国政治協商会議の委員のみなさんからもご意見を求めたいと思う…

タグ: 政府活動報告

発信時間: 2011-03-15 11:10:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 ⒋ あくまでも改革開放を経済・社会の発展のための根本的な原動力とすること。改革開放は国の隆盛と人民の幸福を実現する上でどうしても通らなければならない道であり、それを社会主義現代化建設の全過程に貫かなければならない。そこでわれわれはさらなる決意と勇気を持って改革を推し進め、改革に関わる政策決定の科学性を高め、改革措置の整合性を強める。また、経済や政治、文化、社会など諸方面の改革と創造・革新を全面的に推進するとともに、体制と仕組みの面での障害を抜本的に取り除き、生産力を最大限に解放し、発展させ、社会の公平と正義を促していく。そして、あくまで人民の生活の改善を改革・発展・安定の相互関係を正しく処理する上での接点に据えるとともに、改革への取り組みの度合い、発展の速度と社会の許容度を統一的に勘案し、改革によって調和と安定を促進し、人民が安心して暮らしながら生業に励み、社会が平穏で秩序整然となり、国も長期にわたって安定するように確実に保証しなければならない。

二、「第十二次五ヵ年計画」期の主要目標と任務

「国民経済・社会発展第十二次五ヵ年計画の策定に関する中共中央の提案」に基づいて、われわれは「国民経済・社会発展第十二次五ヵ年計画要綱(案)」を作成し、これを大会に提出して審議を求めたい。

「第十二次五ヵ年計画」期は小康(ややゆとりのある)社会を全面的に建設する上で最も重要な時期であり、改革開放の深化と経済の発展パターンの迅速な転換に向けて難関突破に取り組む時期である。国際的に見れば、世界の多極化と経済のグローバル化が深く進展し、平和と発展および協力が依然として時代の流れである。また、国際金融危機の影響は深く長く続いて、世界経済の構造調整は速まり、世界経済のガバナンスの仕組みも大きな変革を迎えているほか、科学技術の革新と産業形態の転換にはいっそうの飛躍が予想され、発展途上国、とりわけ新興市場諸国の全般的な実力は上昇期に入りつつある。他方、国内から見れば、わが国の発展にプラスとなる条件や右肩上がりの長期トレンドは変わっておらず、工業化や情報化、小都市化、市場化、国際化は深く進展している。また、市場の需要の潜在的な力はきわめて大きく、資金の供給も潤沢で、科学技術と教育の水準は全般的に高まり、労働力の質は向上している。さらに、インフラ施設はますます整備され、政府のマクロコントロールの能力や重大な試練への対応能力は著しく強まり、社会は安定した局面を保っている。こうして国際面と国内の情勢から総合的に判断してみれば、わが国は今なお、大きく発展できる重要な戦略的チャンスにめぐまれた時期にあるのである。

われわれは中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、鄧小平理論と「三つの代表」の重要な思想を指針として、科学的発展観を深く貫き、しっかりと実行に移し、国内外情勢の新たな変化に適応し、よりうるわしい生活を手にしたいとする各民族人民の新たな期待に応えなければならない。また、科学的発展を基調に、経済の発展パターンの転換の加速化を主軸として、改革開放を深め、民生を保障し、改善する。さらに国際金融危機のインパクトに対応する中で収めた成果を打ち固め、拡大し、長期にわたって安定した、より速い経済の発展および社会の調和と安定を促進し、小康社会を全面的に実現するために決定的な意義を持つ土台を築き上げなければならない。

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