温家宝総理は21日、インドのシン首相とシンガポールで会談した。
温総理は「中印は互いに重要な隣国であり、共に発展途上の大国だ。中印の長期友好・互恵協力・共同発展はアジア、さらには世界のありように深い影響を与える。中印の友好協力関係の発展が両国民に確かな利益をもたらし、南南協力と世界の平和・発展を促したことは事実が証明している。中国はインドと手を携えて努力し、引き続き中印協力『10項戦略』を推進し、両国間の戦略的パートナーシップを新たなレベルへ引き上げていく。われわれは、双方が歴史の残した国境問題を解決する誠意と決意を共有していることを喜ばしく受け止めている。これまでに両国の国境問題交渉特使は実務的で実りある11回の協議を行った。双方が努力を堅持し、友好的な協議、相互理解と相互譲歩の精神を奉じさえすれば、双方共に受け入れ可能な解決案を最終的に見出すことができる」と述べた。
シン首相は「印中関係はすでに2国間の範疇を超え、地域と世界の平和・安定・繁栄に関わるようになっている。印中はライバルではなく、友人でありパートナーだ。インドは戦略的角度から中国との全面的な協力関係の発展を高度に重視しており、中国とのハイレベル交流を維持し、経済貿易協力を開拓し、人と文化の交流を拡大し、国際問題における意思疎通と協調を強化することを望んでいる。インド政府は両国間の国境問題を解決する政治意思を持っており、双方が達成した政治指導原則に従い、中国側と共に努力し、困難を克服し、国境交渉の進展を促していく」と述べた。
両首脳は、気候変動・エネルギー安全保障問題における協調と協力の強化、共通の問題と試練への対応における協力で一致した。
「人民網日本語版」2007年11月22日