外交部の定例会見で27日午後、秦剛報道官が国内外の記者の質問に答えた。
――福田首相が27日午後に北京入りする。福田首相の今回の訪中に中国側は何を期待するか。東中国海のガス田問題で合意形成は可能か。福田首相は北京のほか、天津市と曲阜市も訪問するが、これは中日関係の改善を推進する上でどのような意味があるか。
福田首相が27日午後に中国に到着する。中国は福田首相の公式訪問を熱烈に歓迎する。われわれは今回の訪問を高く重視しており、これを通じて両国の指導者が両国関係および関心を共有するその他の問題について幅広く、踏み込んだ意見交換を行うことで、政治的な相互信頼を一層強化し、各分野の実務協力を推進するという目的が達成され、現在の両国関係改善の良好な基調がさらに維持され、発展していくことを期待している。
東中国海問題についてだが、中日双方は東中国海の境界画定問題において異なる主張を有している。両国の指導者は東中国海問題の解決について共通認識を持っており、われわれはこの共通認識に従い、「係争を棚上げにして共同開発する」原則に基づき、日本側と共に努力して、その迅速で適切な解決策を積極的に模索し、共同開発問題において実質的な歩みを踏み出したいと考えている。必要に応じて、さらに高いレベルの協議を行うことは、両国指導者間の共通認識であり、中国側は東中国海問題をできるだけ早く適切に解決すべく力を尽くしている。日本側も向き合って進み、双方が共に努力を払うことを希望する。
天津市は中国北部の重要な経済的中心であり、中国の「第11次5カ年計画(2006~10年)」においてその発展は重要な位置を占め、また多くの日系企業が進出している。今回の訪問を通じて、福田首相が中日両国の経済協力への理解をさらに深めることを希望する。
福田首相の曲阜市訪問についだが、周知の通り、曲阜は中国の偉大な思想家・孔子の故郷だ。中日両国の文化交流は長い歴史を持つ。孔子は中国人民に尊敬されるだけでなく、無数の日本の方々からも尊重されている。われわれは福田首相の曲阜訪問が、その中国文化への深い理解に寄与することを信じ、また希望している。
つまりわれわれは福田首相の訪中が成功し、中国で楽しく、すばらしい時間を過ごされることを希望している。
「人民網日本語版」2007年12月28日