上海市据付工事有限会社第1支社の溶接工の班長である張雄偉さんは、上海市国家資産委員会システムによって推薦された出稼ぎ労働者の代表であり、出稼ぎ労働者から市人民代表大会代表に至るまで、彼は約2カ月間の指名、代表候補者推薦、調査、選定、上級への報告、投票など幾重もの「関門」にパスして、とうとう選出されたのである。
上海市国家資産委員会傘下の企業103社の88万人の在職従業員の中には、8万7000人の出稼ぎ労働者がいる。出稼ぎ労働者の比較的に集中している企業8社は13人の出稼ぎ労働者代表の立候補者を推薦し、繰り返し比較と選出を経て、上海市国家資産委員会はついに張雄偉さんを市人民代表大会代表の立候補者として推薦することを決定し、そしてその個人の状況を10の建築工事の現場に公示した。
上海には出稼ぎ労働者の市人民代表大会代表がまた2人いる。出稼ぎ労働者の人数の比較的多い広東、浙江、江蘇などの省でも、上海市のように張雄偉さんのような出稼ぎ労働者の人民代表大会代表が初めて選出された。地方の両会議で、彼らはニュースで大きく取り上げられた。
上海市の人民代表大会代表として選出された後、張雄偉さんは非常に忙しくなり、新任代表の育成・トレーニング・クラスの勉強に参加するほか、休み時間を利用して、2週間に5つの大きなコミュニティと3つの職業技術学校を訪ね、出稼ぎ労働者の子女の就学問題を調査しなければならなかった。
張雄偉さんは、「私は中国の第一世代の出稼ぎ労働者であり、自ら出稼ぎ労働者の変化の全過程を経験してきた。」出稼ぎ労働者が人民代表大会代表になれることは、中国の民主参与の幅が絶えず広がり、ますます多くの利益関係者層が本当に政治的政策決定の過程に参与し、これによって政府と国の政策決定の公平性、公正性と合理性に積極的な影響を及ぼすことが可能となったことを示している。
「チャイナネット」2008年2月27日