中国国務院の温家宝総理の招請に応じて、オーストラリア連邦のケビン・ラッド首相が、4月9日から12日にかけて中国を正式訪問する。今回の訪問では、気候変動や貿易(ドーハ会合や中豪間自由貿易協定会談など)が最も重要な話題になると見られている。
ケビン・ラッド首相は中国訪問前に、「今の中国はすでに昔の中国ではない。経済の一体化やグローバル化、新技術の振興をきっかけに、様々な分野で中国と協力を繰り広げたい。そして中国がこの30年間、個人の自由や貧困撲滅の分野で遂げた進展を認めなければならない」と語っている。
まもなく開催される北京五輪についてケビン・ラッド首相は、「北京五輪ボイコットは何の実質的な意義もない」との見方を示し、スミス外相も、「オーストラリア政府がラサ事件を理由に北京五輪をボイコットすることはない」と語った。
また中豪間の貿易関係について、ケビン・ラッド首相はこう話す。「長期的な供給メカニズムのもとで、エネルギーと資源に対する中国のニーズを満たすのは、オーストラリアにとっても大きな挑戦である。資源の価格において両国には食い違いがあるが、両国は長期にわたって戦略的な視点から、エネルギー、石炭、鉄鉱石などの資源の供給を考えるべきだ」
「チャイナネット」 2008年4月9日
関連資料:
ケビン・ラッド首相は1957年、クイーンズランド州生まれ。オーストラリア国立大学で学士(文学)を取得、流暢な中国語を話す。1998年に下院に当選、野党労働党の外交スポークスマンを兼任。2006年12月に労働党党首に選出。2007年11月24日に第26代首相に当選した。 「人民網日本語版」
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