西蔵(チベット)自治区の向巴平措(シャンパ・プンツォク)主席と中国共産党中央統一戦線工作部の斯塔・副部長は9日午前、国務院新聞弁公室の開いた記者会見で記者の質問に答えた。
向巴平措主席は、西蔵の人権問題についての質問に対し、「過去の西蔵は政治と宗教の一体化した封建農奴制を取っていた。その社会制度は欧州中世の社会制度よりひどいものだった。私の故郷は西蔵東部にある。解放当時、私はまだ幼く、家は貧しかった。実家は野菜農家を営んでいたが、両親によると、過去の生活は表現できないほど苦しかった、西蔵解放という幸運な時期にめぐり合った私は、教育を受ける機会にも恵まれ、仕事も始めた。最下層から始めた私は現在、自治区主席の職を得るまでになった。寒い冬を経験した人は太陽の暖かさを最もよく知っている。西蔵人民は過去にあのような政治と宗教が一体化した封建農奴社会に暮らしていたため、現在の生活のすばらしさを最もよく知っている。人権について言えば、現在は、蔵(チベット)民族の歴史の中で最良の時期と言える。西蔵人民の多くの人権状況はこれまでにないほど良好だ。ある一部の人々には、特にダライ集団には、西蔵の人権問題を語る資格はない。なぜならダライとその行政機関「ガシャ」が統治していた時代は、西蔵人民が最も人権を欠いた時代だったからだ」と述べた。
斯塔・副部長は、自らが西蔵自治区档案館(資料館)を見学した体験を紹介し、「当時の西蔵地方政府の貴族がもう1人の貴族にあてた1940年代の手紙を見たが、『おとといのトランプは大負けでした。農奴3人と馬7匹、銀貨20枚を送ります』といったひどい内容だった。当時の農奴が家畜や貨幣と同じように扱われ、身体的自由さえ持っていなかったことがうかがわれる」と述べた。
「人民網日本語版」2008年4月10日