5月6日、胡錦涛中国国家主席は日本に到着し、5日間にわたる公式訪問を始めることになる。中国が日本に贈ったパンダ「リンリン」が4月30日に死んだため、福田康夫日本国首相は翌日中国にパンダを借りたいという気持ちを表明した。外国のメディアは、これは胡錦涛中国国家主席の訪日に良いチャンスとなり、中日の間では再度「パンダ外交」が行われるかもしれないと見ている。
ロイター通信の報道によると、中日友好のシンボルとしての22歳のパンダ「リンリン」は4月30日に東京上野動物園で死亡した。日本国外務省の高官は直ちに、外交ルートを通じて中国にパンダを借りたいという気持ちを表明した。福田康夫日本国首相も5月1日夜、中国にパンダを借りたいという気持ちを示した。
パンダ「リンリン」は1992年に日本で生まれたパンダ「悠悠」と交換するために東京上野動物園に来た。伝えられるところによると、「リンリン」は心臓の衰弱と腎臓の病気のため突然に死亡した。それを偲ぶため、人々は「リンリン」の飼育施設にその写真をかかげ、そばにはさらに花やその大好き物のタケノコを置いている。
上野動物園で「リンリン」にお別れする日本の人たち
「リンリン」の急死は「リンリン」が大好きな日本人の入園者たちを非常に悲しませ、何人かの観光客はさめざめと涙さえ流し、祈りをささげるとともに、追悼文を書いた人もいる。町村信孝日本国内閣官房長官は記者の取材を受けた際、動物園の中により多くのパンダがいるようになることを願い、「私はパンダを目にしたことがあり、まったくかわいいものだ」と語った。
日本外務省の高官によると、日本側は5月7日の福田康夫首相と胡錦涛主席の会談の中でこのことについて共通の認識に達することを願っている。中国側はまだこのことについて回答を行っていない。この議題は今まだ胡錦涛主席の訪日期間の議題に組み入れられていないとはいえ、メディアと何人かの日本の国民は未来の「パンダ外交」に対し期待を示している。
中国はかつて日本と「パンダ外交」を行ったことがあり、あわせて日本に4匹のパンダを贈った。
「チャイナネット」2008年5月6日