安定した中日関係はアジアと世界の「福」

japanese.china.org.cn  |  2008-05-12

安定した中日関係はアジアと世界の「福」。胡錦涛主席は5月6日から10日まで日本を訪問した。ここ数年の中国の外交史で、5日間にわたって一国を公式訪問するのは珍しい。このことからしても、中国がどれほど中日関係を重視しているかが分かるだろう。またスケジュールにも、中日関係の重要さが表れている。この5日間に胡主席は55のイベントに出席し、日本の政界や経済界の人々と幅広く交流し、日本側からもいい反応を得た…

タグ:安定 中日関係 アジア 世界 「福」

発信時間:2008-05-12 14:55:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

胡錦涛主席は5月6日から10日まで日本を訪問した。ここ数年の中国の外交史で、5日間にわたって一国を公式訪問するのは珍しい。このことからしても、中国がどれほど中日関係を重視しているかが分かるだろう。

 

またスケジュールにも、中日関係の重要さが表れている。この5日間に胡主席は55のイベントに出席し、日本の政界や経済界の人々と幅広く交流した。そして早稲田大学での講演、日本の青年たちとの交流、世界文化遺産の法隆寺訪問など、日本側からもいい反応を得た。

 

2006年10月、安倍晋三元首相の「氷を砕く旅」から、温家宝総理による「氷を融かす旅」、福田康夫首相による「迎春の旅」、そして今回の胡主席訪日「暖春の旅」は、日本各界と交流や対話を繰り広げ、中日関係に存在する問題について新たな見解を打ち出した。そして日本側と「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する共同文書に署名し、特に「長期交流での共同育成や、共に持っている文化の理解を絶えず深める」ことを強調した。これらは現実や未来志向の戦略計画を基礎に、中日関係の影から徹底的に抜け出し、望ましい発展の前景を切り開くために新たな出発点を提供した。

 

今後、中日のつきあいの中では、良好な相互作用の現状を引き続き維持し、訪問による成果を共に努力して深め、政治や経済、文化など諸分野においてより多くの協力を実現し、両国の政府や民間の間で平和や友好の関係を発展させて、中日関係を新たな段階に推し進めていくことに努力しなければならない。


今の世界は、多くの国が共に対処しなければならない地球的問題に直面している。国際社会の各国は、かつてのゼロサム思考を克服し、効果的な協力を実現しなければならない。世界経済や政治に重要な影響を与える国は、積極的に疑いを取り除き、戦略的な相互信頼を促進して、より多くの分野で協力しなければならない。

 

中日両国が署名した「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する中日共同声明」は、世界的な問題に共に面することで合意した。これは国際的な協力を促し、国家関係での緊張となる要因をなくすことに役立つことは疑いない。

 

また中日両国は、共に東アジア地域の協力を促し、平和で開放的、繁栄かつ安定したアジアを構築することで一致した。これは中日両国の要求であり、全てのアジアや世界の要求である。

 

20世紀後半以降のヨーロッパ経済や政治の一体化の過程に比べ、中日共のアジア地域は、この数年、貿易一体化の面では一定の進展を遂げているが、経済一体化のレベルはまだ低く、政治や安全の一体化は初期状態だ。

 

アジアの共同体を建設する上で主要な国である中日両国は、より多くの責任を担っている。胡主席と福田首相が打ち出したように、アジアの新興には中日両国の協力が不可欠で、中日両国はアジアひいては世界の平和や発展のために努力する責任がある。

 

成熟した中日関係を構築するのは中日両国の「福」であり、アジアひいては世界の「福」でもある。不確定要素が満ちている世界で、中国と日本は、両国間やアジア、世界に確定的な要素を注ぎ込んだ。この確定した要素は、今、中国各地を伝わっている聖火のように、人類のために平和を永続きさせ、共同発展の火を燃やしている。

「チャイナネット」2008年5月12日

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