中国の王岐山副総理は28日、北京で、台湾の商工界の代表と会談した際、「現在、両岸関係は理想的な発展状態にある。両岸同胞は共に努力し、両岸の経済面の交流と協力関係に新たな局面を切り開いていく必要がある」と述べた。
台湾の商工界の代表らの発言を聞いた後、王岐山副首相は「両岸の経済協力について多くの意見と提案を出した」と述べた上で、それらの意見と提案を真剣に検討すると共に、台湾の企業による大陸への投資と経営面における問題を適切に解決するよう国務院の関係部門に要求した。
また、王岐山副総理は「両岸同胞は血が繋がっている。改革開放して以来、台湾の多くの企業は大陸の経済に参与し、大きな貢献を果たした。今年に入って、台湾の情勢は大きく変化し、両岸の経済協力関係は歴史的にも稀な絶好の機会が訪れている。両岸は、"九二共通認識"に基づき、交渉を再開しており、互いに信頼し、論争には関わらず、共通点を求めて、相違点を残し、共栄していくという原則に則って、両岸の週末チャーター便と大陸住民の台湾への観光を実現した。両岸同胞は、これを機に、引き続き経済と文化面における交流を強化し、協力分野を拡大し、高いレベルでの協力関係を目指し、できるだけ早く直接の三通(通信、通商、通航)を実現して、両岸の各分野における交流と協力を促進していく」と強調した。
「中国国際放送局 日本語部」2008年8月29日