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潘基文事務総長がガザ訪問「胸が張り裂ける惨状」
発信時間: 2009-01-22 | チャイナネット

潘基文・国連事務総長は訪問先のガザ地区で20日、イスラエルによる攻撃を「胸が張り裂ける」と形容し、イスラエル軍による現地国連施設への砲撃についても調査する考えを重ねて表明した。潘事務総長はガザ市内の国連事務所で、数百人の犠牲者のために黙祷を捧げた。ここには当時、ガザ市民が戦火を逃れて避難しており、その多くが子どもや女性だった。潘事務総長は砲撃を「残虐でまったく容認できない」と非難した。

イスラエルによるガザ地区への大規模な軍事行動では、少なくともパレスチナ人1414人が死亡し、5500人以上が負傷した。このうち少なくとも410人が子どもで、他に医療関係者14人、記者4人も含まれる。ガザ地区の破壊は深刻で、インフラの損害は4億7600億ドルに達する。住宅4000棟、政府ビル51棟、学校18校の他、モスクなど宗教施設や他の公共施設も破壊された。正常な感情を持つ人なら誰しも、こうした事実を聞いただけで、自ずから「胸が張り裂ける」嘆きに駆られることだろう。

一方、今回の衝突でイスラエル側には少なくとも13人の死者と数十人の負傷者がでた。イスラエル側のいくつかの住宅、学校数カ所、幼稚園1カ所もハマスのロケット弾や迫撃砲に被弾した。イスラエル側の人的・物的損害はパレスチナ側のそれとは比較にもならないが、衝突がイスラエル側の市民、特にガザ地区に隣接して暮らす市民の心に与えた影響は過小評価できない。

停戦は全体としては実現したものの、それがなお脆いことは明らかだ。停戦期限を延長し、胸が張り裂けるような惨状が再び起きぬようにすることが当面の急務だ。

「人民網日本語版」2009年1月22日

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